控訴審も全面敗訴の神社本庁は最高裁上告を決定
-5年目に突入した地位保全裁判-
(月刊「レコンキスタ」令和3年10月1日号)
「これら一連の田中-打田体制のもとでの、彼らに与する関係者の一連の行動様式や、その元にある論理構造を分析すると、こんな表現が許されるなら、彼らは大多数の神社関係者や日本人が生きている空間とは、全く次元の異なる空間に生きているとしか思えない。彼らは、自分たちの土俵に入り、同じ土俵の上でのみ通じる言語を理解する面々としか、意思の疎通ができなくなってしまったのだ。
彼らには組織私物化への強欲な情熱は存在するものの、そのことにより、傘下の神社庁や包括下神社との信頼関係は損なわれてきた。そして、地裁で全面敗訴した際には直ちに控訴し、そのわずか半年後の控訴審全面敗訴を受けても、なりふり構わず上告に突き進んだ神社本庁執行部の振る舞いは、社会を成り立たせている論理構造、世間一般の常識から完全にかけ離れている。その根本原因が、利権におぼれた田中-打田体制にあることは言うまでもない。神社本庁はすでに自壊した姿を世間に曝しているのだ。
権力者によるルール無視の強権濫用が、これ以上許されてはならない。そのことに、保守も革新も関係ない。強権政治は権力者の私利私欲に由来するのであり、思想など関係するわけがない。10月20日には、神社本庁で評議員会が開催される。良識ある評議員の奮闘を期待するが、神社本庁執行部に常識は通用しない。常識が通じない相手を倒すには、数で圧倒する以外にない。関係者それぞれの信念が試されていることを忘れてはならない。」