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孤立化無力化してゆく田中-打田体制
ー組織の再生は神社存立の大義に基づくべし
(月刊「レコンキスタ」令和4年12月1日号)

レコンキスタR4.12
「五月の評議員会において、この無責任総長は何度も答弁を求められても、田中派議長の采配で発言を逃れてきたが、最後の閉会挨拶は言いっぱなしで済むことを幸いに、責任回避の聞くに堪えない言説を延々と垂れ流した。この非常識なふるまいを目の当たりにした評議員の面々は、怒りよりも神社界の将来に対する危機感を共有した筈だ。
そして直後の臨時役員会では、鷹司統理が新総長に芦原理事を指名したにもかかわらず、配下の荒井総務部長に、役員会の議決がなければ指名できないとイチャモンをつけさせ、その決着を法廷に持ち込んだ。そのうえで、規則を楯に、総長の椅子に「なほ在任」しているのが、「田中総長」と称する前総長だ。ここに田中氏の命脈が続くほどに、神社本庁の社会的信頼が失われてゆく構図が完成した。まさしく神社界の危機だが、これは同時に、田中-打田体制の終焉が決定づけられたことを意味する。」
「権力の集中を志向してきた田中-打田体制は、権力を過信するあまり、あたかも自分達が全国の神社の頂点にいるかのような錯覚に陥り、結果として神社界の全体像、そして本来の姿が見えなくなったのだ。小なりと言えど、神社は神社、神職は神職、氏子は氏子であり、地域社会にとって、それぞれが何者にも替え難い存在なのだ。
これからの課題は組織の再生だが、その前に深い反省がなければならない。そのうえで、神社存立の大義を堂々と語ってほしい。それが、次に神社界のリーダーになる方々の大切な役割であると信じる。」

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