『指名なき総長』の鼻息
(毎日新聞 令和5年2月15日朝刊「水説」より)
「…鷹司統理がこの先に田中総長を指名することはない。裁判は控訴審に移る。このため慣例の『2期6年』を破って『5期15年』を目指す田中総長は、宗教上の正統性を得られず、1審判決を持ち出さないと自らの地位を説明できない不安定な状態に置かれ続ける。
それでも神社本庁は機関誌上で『統理による指名は、役員会の判断に基づいて行われる形式的行為』にすぎない」と勝ち誇っている。神社界の規律は多数決とは違う次元にあるはずなのに、その鼻息はすこぶる荒い。」