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神社本庁総長の行方
(中澤伸弘、月刊『不二』皇紀2683年7月号より抜粋)

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大東塾・不二歌道會の機関紙月刊『不二』にこんな論考が寄せられていたので、抜粋して掲載する
これが、神社本庁の現体制への 神社界外部からの偽らざる印象であろうが、まさに的を射た指摘である。
「自浄の作用が効かねばそこに腐敗が生じる」
内外からの憂慮の声に、我々はどうこたえるのか?
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「六年前の職員職舎の転売の問題から端を発して、職員の不当解雇裁判に敗け、その後の今に至る一連の動きを見直してみれば、裁判に敗けた時点できちんとして幕引きができたはずなのに、そこを見誤ったのではないかと思はれるのです。田中総長はその時に引責して辞任すれば今のやうな混乱にならなかつたはずです。この前例のない長期にわたる総長の留任が、さらなる悪事が隠されてゐるのではないかといふ不信感につながつてゐるやうです。晩節を汚すとはこのことなのでせうが、組織は大きくなればなるほど見えない部分が生じていきます。自浄の作用が効かねばそこに腐敗が生じるのです。今の神社本庁はこの状態なのでせう。」

「大切なことは来年、陛下の御聴許を賜り、神宮の遷宮諸儀が始まります。果たして今のままの神社本庁がこの皇家第一の大事に関与してよいのか気になります。神宮の遷宮が国民総奉賛のもとに行はれることを顧へば、その指標として神社界の一致団結が不可欠なのですが、ここまで来た以上もはや団結はできないのではないかと思はれます。神宮の遷宮を考へればその祭祀は陛下の祭祀であり、また、どのやうな小さな神社の祭祀、極言すれば家庭祭祀も陛下の祭祀の一端なのです。神職には祭祀を預かつてゐるとの認識が必要で、その上に神社本庁は成り立つのです。」

「神社本庁の在り方、総長の行方が大きな問題として横たはってゐます。左側の勢力は嘗てのやうに神社本庁を爆破しないでせう。それだけ本庁の求心力が落ちたといふことなのです。田中総長が今の地位に汲々としてゐることは、反国体勢力から見ればこれは幸ひなことなのでせう。」