虚飾にまみれた権力亡者たちの末路や如何
ー神道人は自らの魂を奮いおこせ!ー
(月刊「レコンキスタ」令和6年5月1日号)
「裏金問題がきっかけとなり、自民党の化けの皮がついに剥がれ落ちはじめた。岸田総理は平静を装っているものの、すべてが裏目の展開となってきている。これは裏金や統一教会問題に限らず、不祥事が起きても全て有耶無耶のまま逃げ続けてきたことの当然の結果である。
神社本庁の田中執行部も、政府自民党と全く同じ状況にあり、知る限りの情報をもとに予測すると、遠からず自民党以上の修羅場を体験することになるだろう。
今月は、神社本庁で評議員会が開催される、評議員の総数は160名以上にのぼるが、職舎売却を巡る疑惑が発覚してから8年が経過し、大半の評議員は、その後の展開も含めて、疑惑の性質や実態を既に理解していると思われる。もはや田中氏側が、態勢を挽回できる状況にはない。にもかかわらず筆者に届く知らせは、田中氏側の独断専横による被害情報ばかりである。
その理由は、ただ一つ、大勢は不利でも田中氏の支持者は、最高裁で審理が続いている総長選任をめぐる裁判において、遠からず芦原理事の上告を棄却する判断が下され、田中氏が晴れて正式な総長に就任するものと、心の底から信じているらしいのだ。しかし、昨年末には出るはずの最高裁の決定は未だに出ていないし、仮に最高裁がは芦原理事の訴えを退けても、鷹司統理が田中氏を総長に指名し直すことなどありえない。しかし、田中氏を支持する過半数の理事を頼みに、今も権力を行使して利権を貪っているということだ。
権力亡者がたちが取り仕切り執行部の実態が、完全に末期状況であっても、事態が改善しないのは、正常化を目指す側の陣営に、まだまだ何かが足りないからではないかと思う。評議員会に向けて、一層の精進と研鑽を期待したい。」
ーー中 略ーー
「今、数々の不祥事で腐敗しきった田中-打田体制は、自壊の寸前である。しかし、これまでの展開を見ても、権力という魔物に取りつかれた面々が、簡単に引き下がるとは思えない。いま、良識ある神道関係者が直面している試練は、こうした魔物と戦わなければならないことである。釈迦に説法という言葉は失言かもしれないが、それを覚悟の上で言うなら、自らの魂を磨き、魂からの言葉を発してゆく以外に、方法はないのである。魂の言葉が彼方此方から発せられるならば、懦夫をして起たしめ、言葉は猛き声となって悪霊を退散させてゆくと思う、これは神社を崇敬する国民の心からの願いでもあると、筆者は感じている。」