都神社庁元財務担当の宮司を書類送検 2580万横領容疑 警視庁

比嘉展玖

東京都神社庁(港区)の資金約2600万円を着服したとして、警視庁は24日、財務担当だった元職員の男性(48)を業務上横領容疑で書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。同庁はすでに男性を解雇し、すでに親族が全額弁済しているという。職員は容疑を認め、「競馬などに使った」と供述しているという。

捜査関係者によると、送検容疑は2020年2月~22年12月の間に計40回にわたり、同庁の資金を自身や自身が事務局長を務めていた「都神職教誨(きょうかい)師会」の口座に移し、計2580万円を横領したというもの。

元職員は港区に所在する神社の宮司。都神社庁に提出した事情説明書によると、生活費のクレジットカードの返済や競馬などに使っていたという。警視庁の聴取にも同様の説明をしていたという。

元職員は昨年3月まで府中刑務所(東京都府中市)の受刑者に矯正教育を行う教誨師としても活動していた。(比嘉展玖)