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神社本庁総長として"なほ在任"の田中氏が鷹司統理に向けて「自分を総長に指名せよ!」という書簡を送付!
-質問状で『指名しないなら理由を説明せよ!』とー
(令和6年10月24日神社本庁評議員会)

「総長指名に関するご説明とご質問」評議員会配布資料B4_ページ_1
  田中氏が、代理人弁護士との連名で、こんな書簡を鷹司統理の自宅宛てに送りつけたらしい。
   10月16日付「総務発第78号」という神社本庁の正式文書。鷹司統理は21日夕刻にこれを受け取ったとのこと。

  書簡には、
「統理には決定権も拒否権もありませんから、鷹司統理におかれては、このやうな『役員会の判断』に基づいて田中総長を指名いただかなければならず、役員会の判断に従はないことは許されません。今般の判決確定にもかかはらず田中総長の指名を行はなければ、司法判断に反する行為となってしまひます。」
と記されている。

  言葉遣いだけはやたらに丁寧だが、要は、田中氏が鷹司統理に向かって「俺を総長に指名しろ!」と言っているわけだ。
  そして、統理は俺を総長に指名する義務があることは理解できたか? それでも指名しないというなら翌々日(23日)の常務理事会までにその理由を書面で回答しろ!と突きつけたのである。

  鷹司統理が田中氏に回答書を送付したかどうかは不明だが、鷹司統理は、評議員会の議場で、田中氏からの書簡のコピーを全評議員に配布し、このような書簡が送りつけられたことを「遺憾に思う」と述べたうえで、改めて田中氏の総長指名はできないと断言したそうだ。
  なお、評議員会では、これに先立ち、職員の荒井総務部長が、この書簡と同じ内容を評議員に向かって延々と説明。田中"なほ在任"総長が自らの口で説明することはついに無かったらしい。

  この書簡を目にした評議員らは呆れ顔。
  評議員会終了後、帰り道では「失礼極まりないね」「焦りすぎだな」「これじゃ指名されないだろう」「田中さんは裁判には勝ったようだが、勝負には負けたようだね」などの声も聞かれた。

  田中氏は、閉会の挨拶でのいつもの威勢の良い発言もないまま、令和6年10月の評議員会は幕を閉じたそうだ。
「総長指名に関するご説明とご質問」評議員会配布資料B4_ページ_2

「総長指名に関するご説明とご質問」評議員会配布資料B4_ページ_3

【神社本庁憲章】

第五条 神社本庁に統理以下の役員、その他の機関を置く。

統理は、神社本庁を総理し、これを代表する

3 第一項の役員、その他の機関については、規程で定める。


「統理」=神社本庁を総理しこれを代表する(憲章5条2項)。神社本庁、神社庁および神社の職員を統督する(庁規40条3項)。

「総長」=宗教法人神社本庁の代表役員として、法人を代表する(庁規7条)。統理の命を受けて被告の事務を総管する(役職員規程4条、庁規8条)。統理のすべての行為を補佐すべき立場(庁規40条5項)。


なほ在任の前総長が、統理を威迫して「俺を総長に指名しろ」と迫ったのだとすれば、ある種のクーデターといわれても仕方ないのではないでしょうか。