神社界の指導者に求められる資質とは?
ー権力の私物化は組織全体を腐らせ、やがて崩壊へと至る!
(月刊「レコンキスタ」令和7年10月1日号)

「・・・澄んだ水も長く留まれば必ず腐る。自然に人体に有害な雑菌が入り込み、増殖するからだ。
権力者も同様である。長期政権は必ず腐敗する。どんなに清廉潔白な権力者であっても、支持者の中には権力の恩恵にあずかろうとする輩が必ず存在する。そうでなくても権力者の周辺には、あの手この手で利権関係を結び、地位や金を引き出そうとする連中が集まってくる。それでも支援の層が厚くなれば、権力基盤は安泰となる。
しかし、利権の連鎖が大きくなると、当初の理念は次第に蝕まれてゆく。そして権力が頂点に達する頃には、誰にも制御ができなくなってしまう。そうして暴走しだした権力は、いずれも躓く。政治はどこでも、この繰り返しである。
権力の腐敗を食い止めるには、金の流れも含めて権力機構の透明性が必要であるが、透明性を担保する法律や規則も、当の権力者がつくるのだから、解決は容易ではない。
縷々一般論を述べてきたが、これを今の神社本庁に当てはめると、その深刻さが理解されよう。権力への執着が理念を蝕むと書いたが、神社本庁田中総長の場合は、最初から理念などないのだ、総長就任前後の来歴を見ても、黒幕である神道政治連盟である打田現会長の手引きで、空念仏を吹聴して総長の座にのし上がってきただけの人物である。そして総長の座に就くと、権力の私物化に勤しみ、遂には統理の権限さえ奪い取ろうとしているのだ。
しかしこの実態は、いずれ誰の目にも明らかとなる。田中体制は保身のための権力延命策を続け、総長六期目に至ったが、田中氏の目には入らない現実世界との落差が限界に達して、一気に解消される時が必ず来る。その予兆は、既にあちこちに表れている・・・」