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無かったことにされた神社本庁部長会③
~ディンプル社への売却と打田氏(神政連会長)からの瀬尾氏への圧力~

準5(1)
原告の準備書面(5)を読み解いてみた。
「無かったことにされた平成29年3月9日の臨時部長会」(甲第34号証)での眞田総務部長(当時)の発言について原告側の主張が述べられている。
この書面だけ読むとやや難解であるが、要旨は概ね次のようなものである。

1 瀬尾財政部長(当時)に対する打田氏からの働きかけについて

瀬尾氏は、「高橋社長が怒っている」ということを牛尾総務課長(当時)から聞いて、打田氏(神政連会長)ないし神社本庁上層部からの圧力を感じたというが、牛尾課長はその発言を否定しており、被告神社本庁も訴訟の中で、平成29年3月1日の部長会記録に牛尾課長がそのような発言をした記録がないとの理由で、瀬尾氏が虚偽発言をしたと主張している。
しかし、この「無かったこと」にされている平成29年3月9日の臨時部長会の記録によれば、眞田総務部長は、「牛尾課長が、高橋社長が怒っているということを打田氏か誰かから聞いて瀬尾氏に伝えた」という事実は認めていた。
眞田:「この間、終わったあとに、牛尾が言っていましたよね。かなり立腹してい言っていましたから。高橋は喋っていないって。だから私がそういう風に言ったはずはないと言っていたけれども、打田さんからかかってきたか、もしくは誰かに言われて怒っているという話を伝えたかもしれない、という話だったと思うんです、このあいだは。」

牛尾氏といえば、神道政治連盟の事務局時代は打田氏の手足となって動いていた人物。百合丘職舎売却時には、職掌の範囲外であったにもかかわらず、小野総務部長(当時)の命により総務課長として関与していた。そして、平成29年8月に瀬尾教化広報部長(当時)がこの問題で「降格」の懲戒処分を受けるや、その後任として教化広報部長に昇進した人物である。

牛尾氏の「高橋社長が怒っている」発言に、背後の打田氏の圧力を感じたのは当然のことであるが、それにも増して、牛尾氏や眞田氏が、本件への打田氏の関与を躍起になって否定している様子が大変興味深い。


2 無気になって打田氏の関与を否定する小間澤部長
「無かったことにされた平成29年3月9日の臨時部長会」の記録(甲第34号証)によると、「高橋社長が怒っている」「そのことを瀬尾に伝えておけ」というという打田氏のメッセージを牛尾課長経由で聞いた瀬尾氏が、ディンプルの高橋社長と親しい打田氏が早くこの不動産をディンプルに売れと言っているのだと思って自分は流されてしまった、と述べるや、
眞田:「それは言っちゃ行けないことですよ。」
と、眞田総務部長が、打田氏の影響力を知りながら、それを公然と述べてはならないという趣旨で、瀬尾氏をたしなめている様子が、「無かったことにされた平成29年3月9日の臨時部長会」記録(甲第34号証)にはしっかり記されている。


3 忠誠心あふれる小間澤部長
さらに「無かったことにされた平成29年3月9日の臨時部長会」の記録(甲第34号証)では、その前日に、神社本庁の役員でもない打田氏が会議室に瀬尾氏を呼び出し、さらに小間澤部長に立ち会うことを求めて(打田氏は原田秘書部長が不在のため小間澤部長に立会を依頼したと言っていた)事実関係を聴取する、という異例の事態について言及されたが、特段そのことに対し他の部長らから疑問は呈されていない。
他方、小間澤部長は、この「無かったことにされた平成29年3月9日の部長会」の記録(甲第34号証)において、瀬尾氏に対し、前日の打田氏との面談において打田氏が『ディンプルにしろ』と瀬尾に言ったことはなく、むしろ他の選択肢を進めるなどしていたと述べたなどと繰り返し述べて、打田氏による影響を払拭しようと躍起になっている様子が窺われる(もちろん、瀬尾氏は、打田氏から、百合ヶ丘職舎売却の相手方を複数検討した方がよい、ディンプル以外の他社の方がよいなどといった示唆を受けたことは一切無い)。

小間澤氏といえば、百合丘職舎売却当時は表には出ていなかったものの、眞田氏の突然の退職後は、筆頭の立場で渉外部長のほか秘書部長をも兼任し、本裁判を担当するとともに神社本庁事務局を動かしている人物と聞く。
打田氏に対する忠誠心は見上げたものであるが、この段になって、田中・打田ラインと生死を共にすることを決意したのであろうか、現在、先日の田中総長の辞意撤回と騒動の鎮静化に向けた動きが注目されている。

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淳5(3)

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神社本庁が「無かったこと」にしている平成29年3月9日の臨時役員会の記録