「芦原理事の総長の地位認めず」－『議を経て』は議決」東京地裁判決
（中外日報 令和5年1月3日号）
令和4年12月22日に言い渡された東京地裁判決を受けて、原告被告双方がそれぞれ記者会見を行った。
判決は「統理の総長指名という行為は実質的には役員会の判断で行われることを予定している」として原告側の主張を退け、芦原氏の代表役員たる地位を否定した。原告の芦原理事は、到底受け入れられる判決ではないとして、直ちに東京高裁への控訴を行った。
判決は「統理の総長指名という行為は実質的には役員会の判断で行われることを予定している」として原告側の主張を退け、芦原氏の代表役員たる地位を否定した。原告の芦原理事は、到底受け入れられる判決ではないとして、直ちに東京高裁への控訴を行った。
【双方記者会見でのコメント】
・被告神社本庁 荒井実総務部長
「判決が出たことで問題を解決する道筋ができた。ほっとしている。」
「判決が確定した後に役員会で議論がなされるだろう」
・被告代理人 小川尚文弁護士
「芦原氏が代表役員の地位にないことだけでなく、総長選任の条項の解釈についても明白な判断をいただいた。この判決の内容を前提とすれば、総長選任に関する問題は解決居向けて前進する。」
「神社本庁の理解しては、統理というのは権威でしかなく、象徴的な存在と考えている。この判決から、統理の指名は形式的な行為であって、統理の判断で総長指名を拒絶するということもできないと読み取ることもできるのではないか。」
・原告 芦原高穂理事
「判決を受け入れるのは難しいというのが率直な感想。元来、司法の場で判断を仰ぐものではないと思うが、日本の宝である神社をしっかりした形で次の世代に引き継げるよう議論を広げていきたい。」
「公開の場で議論したいとの思いから提訴に踏み切った。もっと開かれた本庁の運営がなされるべきだ。」
・原告代理人 野田謙二弁護士
「統理の指名権について、否定することもなく、まったく触れられていないのが不自然。このままだと統理指名のない総長の在任が続く。今判決には触れていないことが多く、控訴すべき事案と考える。」
記者会見において神社本庁の幹部職員は、芦原理事と統理を痛烈に批判！
「登記申請に加担した鷹司統理の行為にも重大な問題がある」
こちらは神社本庁側の記者会見での配布資料
会見には、荒井実総務部長、岩橋克二秘書部長と訴訟代理人小川尚史弁護士が出席。
会見には、荒井実総務部長、岩橋克二秘書部長と訴訟代理人小川尚史弁護士が出席。
芦原理事について「自らのために強引に既成事実の作出を狙ったとしか考えられる、神社本庁理事の行為として重大な問題がある。」と指摘し、さらに「登記申請に加担した鷹司統理の行為にも重大な問題がある」と、記者たちの前で公然と統理批判を展開した。
これに対し、芦原理事は、「統理から総長への指名を受けた以上、速やかに登記申請を行うのが理事としての責務」と反論。「統理からの指名を無視して登記手続を懈怠した荒井総務部長、岩橋秘書部長らにこそ重大な責任がある」と主張している。
これに対し、芦原理事は、「統理から総長への指名を受けた以上、速やかに登記申請を行うのが理事としての責務」と反論。「統理からの指名を無視して登記手続を懈怠した荒井総務部長、岩橋秘書部長らにこそ重大な責任がある」と主張している。