『節分』-神社界に巣くう「鬼」はどこにいる?
節分の豆まきは、季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を鬼に見立てそれを追い払う行事。 宮中で行われていた「追儺(ついな)」という鬼払いの儀式が広まったものという。日本各地の神社でも、厄を祓い新年の幸せを願う行事として、「節分祭」にあわせて豆まきが行われている。
神政連の打田文博会長が宮司をつとめる小國神社でも、毎年盛大に「節分祭」が斎行されている。打田氏が小國神社の宮司に就任したのは平成12年6月。就任後、日本レスリング協会会長の福田富昭氏を奉賛会顧問に迎え、平成17年以降、毎年、女子レスリングのメダリストたちをゲストに呼んで、派手に豆まきを行っていた様子が、小國神社の社報「玉垂」に掲載されている。
季刊誌『皇室』の神社界独占販売疑惑を取り沙汰された日本メディアミックスの創業社長であった福田富昭氏は、我が国のレスリング界の重鎮。長年にわたり日本レスリング協会の会長の地位にあり、後に日本オリンピック協会(JOC)の副会長にまで登りつめた。この時にJOC会長の地位にあったのが、同じく日本メディアミックスの役員に名を連ねていた竹田恆和氏であったが、不正補助金問題や贈収賄疑惑、女子レスリング界のパワハラ疑惑などを機に、いずれも失脚。
なお、メディアミックス社には、福田富昭氏の日大レスリング部の後輩で、全日本レスリング連盟理事も務めた高橋恒雄氏(ディンプル・インターナショナル代表取締役)が取締役に就任したが、後に、高橋氏に同社の代表取締役の座を奪われている。
なお、メディアミックス社には、福田富昭氏の日大レスリング部の後輩で、全日本レスリング連盟理事も務めた高橋恒雄氏(ディンプル・インターナショナル代表取締役)が取締役に就任したが、後に、高橋氏に同社の代表取締役の座を奪われている。
福田氏と高橋氏は、小國神社の打田宮司と昵懇の仲。女子レスリングのメダリストたちを次々と小國神社の節分祭に送り込んだ。この豪華なラインアップをご覧いただきたい。
平成17年節分 吉田沙保里(アテネ五輪金メダリスト)
平成17年 6月 福田富昭氏が小國神社崇敬奉賛会顧問に就任
平成18年節分 伊調千春・伊調馨(アテネ五輪メダリスト)
平成19年節分 浜口京子(女子レスリング日本代表)
平成20年節分 吉田沙保里(アテネ五輪金メダリスト)
平成20年 7月 JOC福田富昭常務理事参拝
平成21年節分 坂本日登美(世界選手権金メダリスト)
平成22年節分 伊調馨薫(北京五輪金メダリスト)
平成23年節分 坂本日登美(世界選手権金メダリスト)
平成24年節分 伊調馨(北京五輪金メダリスト)
平成25年節分 JOC福田富昭副会長と朝青龍関
平成27年節分 米満達弘(ロンドン五輪レスリング金メダリスト)
平成28年 6月 メディアミックス社「御神紋チョコレート」販売開始
平成29年節分 リオ五輪金メダリスト川井梨紗子
東京高裁の判決でも神社本庁との癒着を指摘されたメディアミックス福田氏、ディンプル高橋氏と神政連打田会長のずぶずぶの関係。
神社界に巣食う「鬼」はいったいどこにいるのだろうか?
「鬼は外」の掛け声とともに、内なる「鬼」も追い払っていただきたいものである。
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