神社本庁の上告棄却(最高裁第一小法廷)
懲戒処分の無効確定~元職員らの地位確認訴訟~
(中外日報 令和4年4月27日号)
…稲氏は『やっと判決が確定し、内心ほっとしている」と述べた。自身が作成した文書で指摘していた百合丘職舎の売却をめぐる本庁幹部による背任行為について「疑惑の具体的な内容には不明な点があり、本庁として真相解明に努め、二度と不祥事、不正行為がないようにしなければならない」と訴えた。
「神社本庁としてやるべきこと、なさねばならないことを見極め、全国の神社の発展に取り組まなければならない。そのために、一日も早く仕事ができるようになりたい」と話した。
神社本庁は「判決は厳粛に受け止める。今後についてはこれから検討する」とした。
「恥の上塗り」の責任はどこにある?
懲戒処分を無効とした東京地裁判決を不服として東京高裁へ控訴し、さらに高裁での敗訴判決にも従わず最高裁への上告提起、そして門前払いと、『恥の上塗り』へと導いた本庁理事らと顧問弁護士の責任は重大である。
あらためて、役員会において誰がいかなる意見を述べたことにより神社本庁が道を見誤ったのか、しっかり検証する必要がある。