醜い本性を剥き出して総長指名を迫る田中執行部
-田中一派の横暴を毅然と制した鷹司統理!
(月刊「レコンキスタ」令和6年11月1日号)
「・・・『田中体制』と称される神社本庁の独裁体制は、自民党以上に腐敗が進んでいたが、総長選任をめぐる裁判で良識派が敗訴したことで、逆に『田中体制』の本性が暴露される結果となったようだ。今後の動きから目が離せないが、はじめに先月1カ月間の動きを見てゆくこととする。
最高裁で係争中であった総長選任をめぐる裁判は、10月2日に芦原理事の上告が棄却された。これにより、芦原理事は総長でないことが確定したが、田中氏が正式に総長に就任したわけではない。総長の選任には役員会の決議と統理の指名の2つが必要とされたのであって、統理の指名の無い田中氏は、総長の地位に引き続き『なほ在任』しているに過ぎない。
そこで、正式な総長の地位に就きたい田中執行部は、判決内容を曲解して『判決確定により、統理は田中氏を総長に指名しなければならない』という趣旨の文書を各神社庁に送付するなど、鷹司統理に指名への圧力を加えてきた。そして先月24日に開催された定例評議員会では、いつもの田中派議員に、芦原氏を非難し田中氏をヨイショする意見を恥ずかしげもなく繰り返させたという。
しかし、最高裁が芦原氏の上告を棄却したことは、正常化を目指す陣営にとって厳しい結果であったろうが、逆にこのことが、田中一派の悪質極まる本性を露呈させる結果となったのだ。」
しかし、最高裁が芦原氏の上告を棄却したことは、正常化を目指す陣営にとって厳しい結果であったろうが、逆にこのことが、田中一派の悪質極まる本性を露呈させる結果となったのだ。」
「議場には、田中派議員が醸し出す異様な空気が漂っていたようだが、最後に総長の指名をめぐり、鷹司統理が自ら発言したことで、議場の雰囲気が一変したという。これが統理の権威というものであろうが、鷹司統理は、裁判結果を受け入れた上で、芦原氏の指名を撤回するとともに、改めて明確に、田中氏の指名を拒否したのだ。そして、評議員会の直前に『神社本庁総長』田中恆清及び「代理人弁護士」小川尚史連名の文書が統理の自宅に送られてきたことを自ら報告された。その文書には『役員会の判断に基づいて田中総長を指名』しなければならない、でなければ『司法判断に反する行為』となるなど、田中派評議員の発言と同様の判決内容を超えた解釈が綴られ、それでも指名しないなら、23日の常務理事会までにその理由を書面で回答するよう求めるなど、統理に対し実に無礼千万な内容であった。
鷹司統理は、これらの要求に対し評議員会の場で、判決からは、役員会が決めた人物を統理が指名する義務があるとは読めない、そんなことでは、統理の使命が果たせない、と毅然とした姿勢で臨まれ、改めて総長に相応しい候補者の選任を求めたということである。」
鷹司統理は、これらの要求に対し評議員会の場で、判決からは、役員会が決めた人物を統理が指名する義務があるとは読めない、そんなことでは、統理の使命が果たせない、と毅然とした姿勢で臨まれ、改めて総長に相応しい候補者の選任を求めたということである。」
「田中氏らは統理に対し、総長に指名しないなら、その理由を文書で示せと求めたが、そんな理由など、本連載の読者ならだれでも知っている。そんなことも理解できない現在の役員会で協議しても、まともな総長候補者が選考できるとは思えない。
神社本庁問題の最終的な解決のためには、評議員はじめ全国の指導的立場の関係者が、世の中の進運を見据えつつ、一人の神職、あるいは神道人としての自覚を持って行動しなければならないと考える。鷹司統理が、そのことを一番望んでいるように思えてならない。」