「理念を放逐し利権の走狗となった組織の末路-
ー大阪万博の惨状と神社本庁の崩壊は同根である!」
(月刊「レコンキスタ」令和7年4月1日号)

「・・・神社本庁の場合は、いわゆる田中-打田体制が出来てより、崩壊への道を歩み始めた。しかし、権力闘争とは程遠いところにいる神道人には、田中-打田体制の本質、目的がなかなか見えない。そして、神社本庁設立の目的、理念に基づく組織運営のガバナンスが、利権に蝕まれた権力構造に侵食され乗っ取られた結果、組織本体が変質し、崩壊の危機を迎えようとしている。
そこに敢然と立ちはだかったのが、鷹司尚武神社本庁統理である。結果的に、三年前の臨時役員会で統理が総長に指名した芦原理事の総長就任は、裁判に敗訴したため叶わなかった。そして鷹司統理は、神社界のこれ以上の分断を防ぎたいとの思いから、田中氏を総長に指名した。
そして、統理の指名で正式に総長に就任した田中氏は、役員会で芦原理事他に対する問責決議を行い、さらには損害賠償などの法的手続をちらつかせながら、責任を追及しているという。
これらの田中氏の行為は、鷹司統理の意思に背くものであり、そもそも法的根拠も希薄である。関係者の話では、三年に一度の理事改選が行われる評議員会を来月に控え、それを少しでも有利に進めるために反田中勢力に対する「みせしめ」として行っているということである。そもそも、職舎売却問題を巡っては、最高裁で疑惑の真実相当性が立証されながら、一切の責任を取らず謝罪もしなかった田中氏側が責任問題を持ち出しても、説得力など皆無である。告発者つぶしを違法と認定されても自身への処分は回避した兵庫県の斎藤元彦知事と全く同列であるが、それでもパワハラについては謝罪した知事のほうが少しはまともかも知れない。
神社本庁憲章が謳う通り、神道人は社会の師表であれ!」