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「更生委員会の件」(東京都神社庁元主事の横領事件について)
 -「定例協議員会」での報告ー
(東京都神社庁庁報『東神』令和6年3月号より) 

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東京都神社庁の庁報『東神』の3月号が届いた。
去る2月26日に開催された東京都神社庁定例協議員会において、神社庁元主事による巨額横領事件についての報告がなされ、質疑が交わされたとのこと。
質疑応答の要旨は下記のとおり。

・健全な神社庁運営をお願いしたいとして、個別の行事決裁に対する監査体制や横領事件に関して事務方の責任問題の言及があり、幸田参事は事件を認識できなかったことに責任を痛感していると述べた。

神社本庁関連で旭川地裁に代表役員の地位保全の仮処分申請の際の供託金と今回の横領金との関係を疑う質疑では、同訴訟の神社本庁代理人である小川尚史弁護士が回答にあたり、小川弁護士自身がその供託者であったことを説明し、供託金と横領金との関係を否定した。

・早期の横領事件の真相解明と信頼回復を求めて元主事に対する刑事告訴を求める意見、執行部への辞任要請があり、さらに更生委員会の在り方への疑問、より詳細な金銭使途調査の要望などがなされた。

小野庁長は、横領事件の発覚が遅れた背景理由について、報告義務が徹底されていなかったこと、財務担当職員の不在とその関係で中間監査が遅れていたことを挙げるとともに、発覚早期に各種対策を実施したことなどを説明した。

・様々な憶測が飛び交っている現状について、宮崎委員長が、管内神職との情報共有に関連し、「今回のこの横領事件のような事案につきましては、確かに情報量が少ないといろいろな憶測が飛び交う事態を招きやすいというのは十分承知しております。今まで皆様への情報提供が不十分であったり、何を伝えたいのかということが不明瞭であったと皆さま方が感じられているのであれば、その点は素直にお詫びを申し上げる次第であります」と語った。

(参考)「東神」(令和5年3月号)